クラシック音楽のトーク&リスニングイベント、爆音クラシックこと爆クラ!
3月21日、Bunkamuraオーチャードホールでの、「クラシック体感系 時間、音響、そして宇宙を踊れ ジェフ・ミルズ×東京フィルハーモニー交響楽団」のリアル爆クラ! 公演を経ての、爆クラ! セカンドステージは、今までのホームグラウンド西麻布「新世界」を離れ、代官山の「晴れたら空に豆まいて」で連続スタートいたします。
「新世界」の後、いろいろな場所を候補に考えたのですが、晴れ豆に出向いて、そのサウンドシステムの音響を聴いてみたら、「なんじゃこりゃあ!」の松田優作状態。Ⅰ年前にシステムを変えてから、その音響の良さは際立っていることは知っていましたが、交響曲、ピアノ曲、声楽曲といろんなジャンルをプレイしても、大迫力かつ繊細。もう、その場で年間契約の勢いですよ。(会場はかなりクセのある空間なのですが、じょじょに「爆クラ!仕様」にてクリエイトしていく所存)
そして、栄えあるセカンドシーズンの初っぱなゲストは、今、アンダーグラウンドの巷を騒がせている空間現代。この名前を、私が信頼する音楽好き、そして演劇好き(彼らは演劇とのコラボも多いのです)から聞いたののと時を同じくして、生演奏に触れることができ、その魅力にマジハマり。
空間現代
ギター、ドラム、ベースの3人によるプログレッシブな合奏、というのがそのスタイルですが、インプロビゼーションでは無く、ルールと反復を一期一会に繰り返していき、いつしか、聴衆の頭の中は自分自身と音がつくりあげる、独自世界が広がっているというもの。つまり、空間現代の音楽は聴く人の耳の数だけ違う、ということなのです。こういう、タイプをクラシック音楽の中で探ると、ブルックナーが大変に近い。
プログレッシブロックの雄、キングクリムゾンのギター、ロバート・フリップが提唱していた、フィリッバートロニクス(一度弾いたフレーズを一定周期でループさせ、その上にフレーズを次々と重ねていくというアレ)を思い出しましたが、音が束になる複雑酩酊系ではなく、何だか、自然音を聞いているような感覚にも陥ります。
ということを踏まえながらの、今回のテーマは、数字の「3」。そう、2では無くて3。空間現代のメンバーも3人ですが、3という数字にちなんだクラシック音楽を取り上げ、空間現代の3人といっしょに語っていきます。
クラシックで3といえばトリオ。ベートーベンのピアノトリオ「大公」はもちろんのこと、3つの楽器を重奏した、サクソフォーンだけ、ピアノだけの三重奏曲も多く在るのです。クラシック音楽だけではなく、ポップス、ジャズ、そして、小説、映画、演劇の世界でも3というモチーフが効いたものを取り上げ、3の秘密に迫っていく所存。
教養としてのクラシックではなく、クラブカルチャーを経た耳を持つ人にこそ体験してほしい、この爆音音浴。生演奏がデフォルトだけれど、録音とオーディオという現代のテクノが入ってこその、音と脳と身体とのセッションを堪能して下さい。
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席亭 湯山玲子 / ゲスト 空間現代
開 18:15 演 19:00
*土曜日なので、スタートはいつもよりもⅠ時間早くなります。
前 3,000 当 3,000 +1D 600
学割1.600+1D 600(学生証をご持参下さい)
メールでのご予約
電話でのご予約
ご到着順入場
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爆クラ! HP
ゲスト)
空間現代
http://bakucla.oops.jp/main/
メンバーは、野口 順哉(guitar / vocal)、古谷野 慶輔(bass )、山田 英晶(drums)。編集・複製・反復・エラー的な発想で制作された楽曲を、スリーピースバンドの形態で演奏。これによるねじれ、 負荷が齎すユーモラスかつストイックなライブパフォーマンスを特徴とする。先鋭的な他ジャンルのアーティストとのコラボレーションも活発に行っており、
2013年発表の劇団「地点」のブレヒト戯曲『ファッツァー』では音楽を担当。生演奏で出演する京都での公演が好評を博し、昨年は共作第二弾としてマヤコフスキー戯曲『ミステリヤ・ブッフ』をF/Tにて上演。2016年4月にMoe and ghostsとのコラボレーション・アルバム、Moe and ghosts × 空間現代『RAP PHENOMENON』を発売。
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席亭
湯山玲子(ゆやまれいこ)
著述家。著作に『女ひとり寿司』(幻冬舍文庫)、『女装する女』(新潮新書)、『四十路越え!』(ワニブックス)、上野千鶴子との対談集「快楽上等! 3.11以降の生き方」(幻冬舎)。『文化系女子という生き方 ポスト恋愛時代宣言』(大和書房、『男をこじらせる前に 男がリアルにツラい時代の処方箋』(kadokawa)等。近著に二村ヒトシとの対談『日本人はもうセックスしなくても良いかもしれない』(幻冬舎)。父君がクラシック作曲家、湯山昭という環境に育ちつつも、ハマったのはクラブミュージックで、著書『クラブカルチャー!』(毎日新聞出版局)は、クラブ文化を都市や歴史風土の観点から分析、論考を行った。日本大学藝術学部文芸学科非常勤講師。