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2017/10/19(木)

湯山玲子presents 爆クラ!<第63夜> 席亭:湯山玲子「加藤浩子の2017年欧州オペラコンフィデンシャル〜現場で今、何が 起こっているのか?!」

湯山玲子/加藤浩子

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席亭:湯山玲子 ・ ゲスト:加藤浩子

怒涛のサロンコンサート一ヶ月を経て、久々に通常営業に戻ってまいりました爆クラ! 久
々にオペラ特集です。この夏、私のクラシック音楽観を数百倍アップデートさせたザルツ
プルグ音楽祭でのオペラ体験。それを言葉にするのならば、「オペラはもうこんな先端を
走っているのか?!」という驚きでした。伝統の永続には、時代性と呼応した破壊と創造が
不可欠ですが、それを歌舞伎の最近の方向性でもある「お客の嗜好に合わせた商業的マー
ケティング」とは違うエネルギーで行なっている、パンクなその現場に仰天。クラシック
やオペラは基本再現芸術ですが、もう、再創造、の次元。
ゲストには、日本で一番ヨーロッパのコンサートを観て、そして的確な講評を発表し続け
ている、加藤浩子さん。彼女によると、現在のオペラ状況を語るに重要なキーワードは、
「古楽」と「演出」。そう、この夏私及び加藤さんを唸らせた、ザルツブルク音楽祭のモ
ーツァルト作クルレンティスが振るところの「皇帝ディート」ですが、もう、開幕のオペ
ラ公演を、ウィーンフィルではなく、古楽器のオーケストラ「ムジカエテルナ」が担うと
いう時代なのですよ。
「歌」についても、古楽唱法というか、ヴィヴラートを抑えて、当時の演奏慣習を取り入
れて即興や装飾をするスタイルが今のトレンド。ベッリーニ「ノルマ」(1830年のオ
ペラ)のアリアを、1950年代のマリア・カラスと21世紀のチェチーリア・バルトリ
で聴き比べたりもいたします。
演出面では、当時の設定をいかに、現代のあるあるに持っていけるかどうか、つまり「読
み変え」ができるかどうか、がクリエイションのポイントになっているのです。 たとえ
たとえば、世間を騒がせた松居一代の件なんぞは、性別入れ替えたら「オテロ」そのまん
まなわけで。そういう、古典をビビッドに現代に蘇らせる演出の数々を紹介していきます

今やオペラは、歴史的衣装をつけた太った歌手が棒立ちで歌うコスチュームプレイではな
くて、俳優顔負けの美男美女が駆け回ったり寝そべったりしながら歌っちゃう刺激的な出
し物。17世紀のスペインの伝説的プレイボーイが、NYのハーレムでヤクを打っていた
り、地獄へ落ちたはずがよみがえったりもいたします。なんでもあり!なのです。ここ半
世紀で、ザルツブルク音楽祭のモーツアルト・オペラがどれほど変わったか、これはなか
なか衝撃的です。
そしてここ数年、1970年代生まれの若い指揮者が続々、欧米を代表する歌劇場やオーケス
トラの音楽監督、常任指揮者に起用されていますが、そのあたり、実際に「現場を聴いて
きた」加藤さんにとことん聞いていきます。ちょうど、「爆クラ!」出演日の直前に、現
パリ・オペラ座の音楽監督で、次期ウィーン国立歌劇場の音楽監督に内定したフィリップ
・ジョルダンの「ドン・カルロス」(新制作)を観劇するとのこと、ホットな話題をお楽
しみに。
教養としてのクラシック音楽ではなく、電子音楽の響きを経たクラブ耳を持つ人にこそ体
験してほしい、この爆音音浴。生演奏がデフォルトだけれど、録音とオーディオという現
代のテクノが入ってこその、音と脳と身体とのセッションを堪能して下さい。今回は映像
もがんがんお見せしますよ。
ご来場をお待ちしています。
湯山玲子

開 19:15 演 20:00 ・一般 3000 + 1D 600 + 1D 600/ 学生 1500 +1D

晴れ豆 メールでのご予約
晴れ豆 電話でのご予約 






Pコード:637424


■ 入場は整理番号順
■ 要別途1ドリンク代金600円
■ 会場は畳敷き(椅子席あり)

●●プロフィール
ゲスト:加藤浩子
音楽物書き。東京生まれ。慶應大学美学美術史学科卒業。同大学院文学研究科博士課程満
期退学(音楽学)。大学院在学中、オーストリア政府給費留学生としてオーストリア、イ
ンスブルック大学留学。執筆、講演、欧米へのオペラ、音楽ツアーの企画同行と幅広く活
動。著作に『今夜はオペラ!』(春秋社)、『バッハへの旅』(東京書籍)『オペラでわかる
ヨーロッパ史』『ヴェルディ オペラ変革者の素顔と作品』『音楽で楽しむ名画』(平凡社
新書)等。公式サイトhttp:www.casa-hiroko.com
席亭:湯山玲子(ゆやまれいこ)
著述家、ディレクター。爆クラ! 主宰。著作に『女ひとり寿司』(幻冬舍文庫)、『女装す
る女』(新潮新書)、『四十路越え!』(角川文庫)、上野千鶴子との対談集「快楽上等!  3.11
以降の生き方」(幻冬舎)。『ベルばら手帖 マンガの金字塔をオトナ読み』(マガジンハウス)、『文化系女子の生き方』(大和書房)、『渇! 迷える女子の人生相談』(小学館)『男をこじらせる前に』(角川文庫)、など。父君がクラシック作曲家、湯山昭という環境に育ちつつも、ハマったのはクラブミュージックで、著書『クラブカルチャー!』(毎日新聞出版局)は、クラブ文化を都市や歴史風土の観点から分析、論考を行った。近年はテレビコメンテーターとしても活動。日本大学藝術学部文芸学科非常勤講師。

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