リトルクリーチャーズの青柳拓次は音楽活動のほかに、自身でギャラリーや環境系のイベントで「サークルボイス」というワークショップを行っている。
数名が輪になってそれぞれの楽な音域と音量で発声することで、それぞれの身体から発せられた声は互いに共鳴し出し、不思議な一体感が生まれてくる。
田中トシノリ監督の映像作品『ひびきあうせかい』は、その「サークルボイス」というWSから、青柳の祖父や母親、そして娘との関係性を炙り出していく見事な作品として仕上がった。
イベントでは『ひびきあうせかい』の上映と、青柳によるミニライブ、「サークルボイス」ミニWS、そしてヴィヴィアン佐藤と青柳拓次による撮影裏話などのトークショウが行われ、映画を立体的に展開していく。
「音楽」と名付けられる以前の、人類が体験したかもしれない同じ光景をそこに見出すだろう。
30名様限定
*映画前売りチケットをお持ちの方はDrink代をサービスさせていただきます。
映画『ひびきあうせかい RESONANCE』
本編特別映像
音と光の中にたゆたう、至福の70分。
UAや細野晴臣、ラスマス・シュトルベルグ(エフタークラング)、スティーブン・パステル(ザ・パステルズ)など国内外のアーティストが絶大な信頼を寄せる音楽家、青柳拓次。彼が楽曲とサウンドを手掛ける本作は、音楽ファンならずとも、心地よく、みずみずしい音の響きに驚くはずだ。
いわゆる音楽だけではない、自然音響や都市のノイズまでもが存在感を発揮し、観る者はいつしか現実と夢が同時に重なりあうような、懐かしい場所に連れて行かれる。
過去と未来、音と映像がひびきあい、世代から世代へと思いが交錯する中で、ドキュメンタリーとフィクションの境界は薄れゆく。あなたは、この映画を観たあと、生まれたばかりの者のように世界へと五感が開かれていくのを感じるだろう。
出演・青柳拓次 (LITTLE CREATURES、KAMA AINA)
出演:マーカス・アーチャー(ノーツイスト) ホッホツァイツカペレ 小原聖子 小原安正
監督・プロデューサー・脚本・編集:田中トシノリ(『スーパーローカルヒーロー』)
撮影:星野有樹 田中トシノリ 河西春奈 録音:藤本陽介 北村真也
音楽:青柳拓次 KAMA AINA Hochzeitskapelle VFX:武隈樹成
制作・配給:歌島舎 配給協力:シネマ尾道
宣伝:ヴィヴィアン佐藤 映画『ひびきあうせかい』パートナーズ
海外タイトル:RESONANCE
2019|日本|70分|日本語・英語・ドイツ語・フランス語|DCP|カラー|16:9|ステレオ
©️2019 Utashimasya
「サークルボイス」
*profile*
音楽家/Circle Voice主催
1971年東京生まれ。今年デビュー30周年を迎えるLittle CreaturesのVocal & Guitar。KAMA AINA名義では、日本、欧州各国でリリース&ツアーを行う。2013年、声を響き合わせるワークショップCircle Voiceを沖縄・ヤンバルから始動。最新作は、ミュンヘンのブラス楽団Hochzeitskapelle(ホッホツァイツカペレ)とKAMA AINAの共演盤『Wayfaring Suite』。
美術家、文筆家、非建築家、映画批評家、ドラァグクイーン。
「同時代性」をキーワードに、ジャンルを横断し独自の見解で分析、制作発表、批評をこなす。 青森県七戸町の町興しコンサルタント、尾道市の観光大使。たまプラーザ市民ミュージカルアートディレクター。サンミュージック提携タレント。08年伊勢丹ISETAN 浴衣メインモデル。オリパラ 2020公式アートイベントNIPPON フェスティバルにヘッドドレスWSが選出。
映像作家|福山大学非常勤講師|NPO法人まちづくりプロジェクトiD尾道・副代表理事 1981年、広島県生まれ。
尾道市在住。大学を卒業したのちロンドンに留学。Cavendish College Londonで映像制作を学び、卒業後はフリーランスとしてドラマ・CM・MV・広告写真など制作。3・11後に帰国。尾道にてドキュメンタリー映画『スーパーローカルヒーロー』(2014年)を完成させ、第30回ワルシャワ国際映画祭の正式上映に選ばれ、国内外150ヶ所以上で上映。最新作『ひびきあうせかい RESONANCE』は2020年公開。