晴れたら空に豆まいて

[出演] 国安真奈、中原仁、岸和田仁　【特別ゲスト】高野寛（ミュージシャン）

初版の刊行から23年、ついに邦訳なったカエターノ・ヴェローゾ『熱帯の真実』の刊行を記念して、本書の翻訳家・国安真奈さん、ボリュームたっぷりの解説を寄稿している中原仁さんと岸和田仁さん、さらに特別ゲストとしてカエターノをこよなく愛するミュージシャンの高野寛さんをお迎えしてのトークショーを開催！

50年を越えるカエターノの長い音楽人生の出発点となった60年代末の文化運動「トロピカーリア」を軸に、生まれ故郷サント・アマーロでの少年期、崇敬するジョアン・ジルベルトとの出会い、哲学を学んだ学生時代、妹マリア・ベターニアともにミュージシャンとしての道を歩み始めた若き日々、ジルベルト・ジルやムタンチスら盟友との活動、そして軍事政権に逮捕・拘束されたのちロンドンでの亡命生活を経て帰国した1972年までを、独特の文体で綴った本書は、半生を振り返った自伝でもあり、エッセイでもあり、哲学書の趣もたたえた、カエターノの知性と教養があふれでる大冊。

カエターノ自身の体験と考察から、ブラジル音楽のみならず50年代から70年代にかけてのブラジルの政治や演劇・映画・美術などの文化の状況を知ることもできるこの本を紐解きながら、ブラジル音楽の半世紀を体現するカエターノの汲めども尽きぬ魅力を語りあいます。

＊開場から開演までは中原仁さんによるＤＪタイムをお楽しみ下さい。

＊当日会場で本書をご購入くださった方には特典としてオリジナル・ポストカードと、出演者３人が寄稿している『ブラジル特報』カエターノ・ヴェローゾ特集号（2020年９月号）を進呈。

＊書籍『熱帯の真実』もお買い求めいただけます。

＊当日はブラジル軽食とドリンクをご用意致します。