日本のロック黎明期、70年代前半に活躍した伝説のミュージシャン2組のツーマンが決定!
久保田麻琴1stソロ・アルバム「まちぼうけ」(1973年)に作詞提供したことで知られるシンガー・ソングライターの音羽信。1974年には国産アシッドフォーク幻の名作「わすれがたみ」を発表し、久保田麻琴と夕焼け楽団が全面参加したそのアルバムは世界中のサイケマニアから熱狂的に支持され、日本のデヴィッド・アレンとも称された。本作発売直後の76年、音羽は突如スペイン・イビサ島へ旅立ち80年代半ば帰国したとされるが、永らく消息不明となったことからも本作の伝説的神話に拍車をかけた。
「わすれがたみ」は今年9月21日に48年ぶりにLPとして発売され、それを記念して、代官山 晴れたら空に豆まいてでリリースライブを行う。
共演は、同時期に活躍していたタージマハル旅行団の長谷川時夫と永井清治が、1stライブアルバム50周年を記念して7月に行ったライブを期に結成された新編成「Stone Music」。
タージマハル旅行団は、オノ・ヨーコなども参加していた国際的芸術集団「フルクサス」のメンバーであった小杉武久を中心に1969年に結成した、日本の前衛音楽のルーツとも言われる集団即興演奏を行なうグループで、海岸で日の出前から何時間も演奏したりと、さまざまな場所でサウンド・パフォーマンスを行なった。71年に渡欧し、72年からヨーロッパ各地で演奏しながらインドのタージ・マハル寺院に到着するという伝説的なツアーでも有名。73年発売の裸のラリーズの数少ない貴重な音源として知られる「Oz Days Live」にも名を連ねており、74年には唯一のスタジオ・アルバム『August 1974』を残している。
同じく74年に、歴史的スタジオ・アルバムを残した伝説のミュージシャン2人が、静けさの向こうに見える幻想的な風景音楽を奏でる。
半世紀前に成し得なかった幻のツーマンライブを今。
音羽信(vo.g.)
谷口西欧(g.)
恩蔵隆(b.)(久保田麻琴と夕焼け楽団, Sandii & The Sunsetz)
ロケット・マツ(p.) (PASCALS)
松井亜由美(Vn.) (PASCALS)
長谷川時夫(声・ルバーブ)
むんな(電子パーカッション)
AYAMI SUZUKI(声&エレクトロニクス)
Miya(フルート&エレクトロニクス)
Tatsuro Murakami(ギター)
竹下勇馬(エレクトロニクス)
TOMC(鍵盤&物音)
徳江蔵(パフォーマンス)
naru(nullrecords)(パフォーマンス)
ホリエシンジ(パフォーマンス)
1970年代前半の横浜のロックムーヴメントの立役者の一人。
中学生時代にラジオから流れてきたビートルズの『プリーズ・プリーズ・ミー』のイントロを耳にした瞬間にブロウマインド。
以後、ロックミュージックと共に生きる。
第1次ロックムーヴメントや日本の学生運動などが終焉し始めた1968年頃から歌を創り始める。
’68~’72年頃に創った歌を、後の『久保田麻琴と夕焼け楽団』のメンバーを中心とした友人たちと一晩で録音しアルバム『わすれがたみ』(1974年)に収める。
その後、音楽シーンから姿を消し、スペイン、イビサ島に移住。
帰国後は、谷口江里也の名前で詩人、ヴィジョンアーキテクトとして、多くの著書や建築空間などを創る。
今回のライブは2010年発売のセカンドアルバム※『OTOWA SHIN 2』発売と関連して行って以来12年ぶり。
※『わすれがたみ』と同時期に、対になるものとして創作されたにもかかわらず、イビサへ旅立ったため、録音されることのないまま眠り続けていた歌が、つまりもうひとつの幻のオリジナルアルバムが、久保田麻琴の全面プロデュースのもと、盟友・夕焼け楽団オリジナルメンバーの参加に加え、伊藤大地(サケロック/グッドラックヘイワ等)が参加した新録音としてリリースされたもの。
長谷川時夫
1948年生まれ。1969年にタージ・マハル旅行団を結成。独自の発声法による読経や石を使ったパフォーマンスを確立した。タージ・マハル旅行団としてツアーを行い帰国して以降、新潟県十日町市大池に住み、82年インドのフォークアートを扱うミティラー美術館を設立。以来、インドから多数のアーティストを招聘しつつ、雪深い新潟の大地に根ざした独自の自然観、宇宙観を深化させてきた。2021年10月、新潟県の実験音楽レーベルExperimental Roomsから突如ファーストソロアルバム「Stone Music」をヴァイナル・リリース。2022年には新たに即興プロジェクト「Stone Music」を始動し、様々なアーティストとのコラボレーションを開始。http://www.mithila-museum.com/
略歴
・1972年CBSソニー LPレコード「タージ・マハル旅行団」
・1975年日本コロンビア2枚組LP,「タージ・マハル旅行団」98年CD。
・2008年「タージ・マハル旅行団」CD,DVD。(ディスクユニオン)
・平成10年度(1998年)の国際交流基金地域交流振興賞を受賞。
・2007年インド政府より「日印交流年賞」受賞。
・著書に「宇宙の森へようこそ」(地湧社)、等。
・2021年LPレコード「ストーン・ミュージック」リリース。
・2021年「ストーン・ミュージック」出版。著者 川崎弘二。
むんな
ミティラー美術館スタッフ。長谷川時夫の音楽サポートとして、これまで「石のパフォーマンス」、「竹のパフォーマンス」や電子パーカッションなど国内外の公演に参加する。
Ayami Suzuki
東京都出身。2014年から都内でケルティック・バラードなどのカバー演奏を行う。2016年末にアイルランドに拠点を移し、2017年末から楽曲制作を開始。2018年、ロンドンの大学院にて美術を専攻しながら楽曲も制作する。2019年に帰国、その後東京でライブ活動を開始。自身の声やギター、環境音、エフェクターを用いて多層的な音の空間を作りあげる。アンビエントとフォークのサウンドを基調に作詞作曲から即興演奏まで垣根なく行う。
https://ayamisuzuki.jp
miya
フルート奏者・電子楽器奏者、音楽家。能管や龍笛など日本の笛も演奏する。ジャズと即興、日本古典音楽の手法を通して、ものごとや世界の境界に存在する中間的な空間を探検し、生命の息吹と情報的身体の拡張で神聖な音の場を生み出す。アートとの連携にも力を入れており、写真家、ダンサー、美術家、ヨーガ講師など共演は多岐にわたる。2019年より音づくりにエフェクタやモジュラーなどの電子的なアプローチを取り入れ、瀬戸内国際芸術祭(DOMMUNE SETOUCHI)にも参加するなど、活動の場を広げている。https://miya-music.com/
TATSURO MURAKAMI
1995年東京生まれ。ギタリスト、作曲家。音楽修行の為、高校卒業後の2014年に単独で渡伯、約7年間をブラジルで過ごす。2020年に日本人として初めて、サンパウロ州立タトゥイ音楽院ショーロ科を7弦クラシックギター専攻で卒業。ブラジル滞在中より実験音楽、アンビエント作家としても活動をしており、現在までにRohs! Records/Lontano Series(Italy)、La Petite Chambre Records (Brazil/France)等からのCDをリリースしている。また、作曲家としては映画・ドキュメンタリーなどのサウンドトラックを制作している。
https://tatsuromurakami.com/about
Yuma Takeshita
センサー/機構モジュールを搭載したエレクトリック・ベース “エレクトロベース”、多軸回転スピーカー、メカトロニクスを備えた半自動楽器などを自作し、自ら演奏する。近年は製作物の展示や国内外のアーティストへの技術協力、作品提供などもおこなっている。https://nr-ytmusic.tumblr.com/
TOMC
ビート&アンビエント・プロデューサー。
2015年のデビュー後、カナダ〈Inner Ocean Records〉、日本の〈Local Visions〉等から作品を発表。リリースごとに明確なコンセプトを掲げ、独自の波形編集で作り込まれたジャズ・ヒップホップやアンビエントの作品群で知られる。
メジャー/マイナーを問わず広範囲な音楽知識を活かし、専門誌・ウェブ媒体への寄稿〜音楽プレイリスターとしてのメディア出演も多数。
Instagram : https://www.instagram.com/tstomc
Twitter : https://twitter.com/tstomc
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