日本へ復帰前の沖縄をとらえたドキュメンタリー映画「モトシンカカランヌー」NDU作品上映とトークイベント
1960年代から1970年代にかけて活動した伝説の映画集団NDU(日本ドキュメンタリストユニオン)が製作したドキュメンタリー。“モトシンカカランヌー”とは、沖縄の言葉で元金のいらない商売を指す。復帰前の沖縄へ渡った若きNDUが、コザ吉原、Aサインバー、ヤクザのたまり場、全軍労スト、反戦アメリカ黒人兵の姿など、本土に復帰する前の沖縄の底辺をとらえる。上映後に、当時、映画製作に関わったメンバーで、その後沖縄市で暮らし活動する今郁義を中心に、ノンフィクション「『十九の春』を探して」の著者の川井龍介をまじえ、音楽評論家の藤田正の司会によるトークイベント。
*作品の音声一部と最終部分が若干欠落しています。ご了承ください。
☆上映作品:ドキュメンタリー映画「モトシンカカランヌー」(1971/監督:布川徹郎/制作:NDU/日本語/DVCAM(原版16mm)/94分(2008年修復最長版)
☆トーク
出演:今郁義(本作製作NDU助監督)、川井龍介(ジャーナリスト、『十九の春』を探して~うたに刻まれたもう一つの戦後史」著者)、
司会:藤田正(音楽評論家『歌と映像で読み解くブラック・ライヴズ・マター』著者)
Open 17:30 / Live Start 18:00
ご入場は到着順となります。
前売 2,500円 / 当日 3,000円(共に1ドリンク代別途)
到着順
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☆プロフィール
今郁義(こんいくよし)
1946年夕張生まれ。多摩芸術学園。69年1月安田講堂の全共闘を撮影。アサヒグラフ等で写真を受託。早稲田の映画学生と出会いNDUに参画、69年4月沖縄へ。70年12月コザ暴動に遭遇。沖縄市平和文化振興課長。沖縄労働運動ニュース編集など社会運動に参加。
川井龍介(かわいりゅうすけ)
1956年神奈川県生まれ。毎日新聞記者を経て独立。ノンフィクションを中心に執筆。日系アメリカ人文学の金字塔「ノーノー・ボーイ」を翻訳。作者不詳の歌「十九の春」のルーツにまつわる秘話を追うなかで、沖縄・奄美と関わり、モトシンカカランヌーに出あう。
藤田正(ふじたただし)
評論家、プロデューサー。沖縄音楽では嘉手苅林昌、照屋林助、登川誠仁ら主に歴史的人物のCD・書籍の企画責任者。雑誌編集者時代は布川徹郎監督、竹中労も担当。監訳者としての最新刊はThe Rootsのクエストラブ著『MUSIC IS HISTORY』(シンコー・ミュージック、2023年2月刊)。