都内屈指のsound systemを誇る晴豆での高音質上映会!!
第3回は、世界が封印した伝説の<レゲエ・ムービー>、日本初公開!
1980年、ロンドン。
人種差別や社会の偏見と闘う若者たちの魂の叫び!
マリファナのくすんだ煙霧が、フロアでゆらゆら揺れている──。
サウス・ロンドンに住む青年ブルーは、白人たちの度重なる嫌がらせに耐える日々を送りながらも、昼間は整備士として働き、夜は仲間たちと結成したユニット<アイタル・ライオン>のDJとして活動している。
この街のどこにも居場所はないが、力強いレゲエのリズムこそが彼らのアイデンティティであり、音楽活動の拠点であるガレージだけがメンバーにとって唯一の“楽園”だった。
サウンドシステム競技を勝ち抜き、強敵ジャー・シャカとの決勝戦を前に意気揚々とする彼らだったが、ある日、大切なガレージが何者かによって荒らされ、ブルーはついに怒りを爆発させてしまう……。
圧倒的な人種差別の壁に押し潰されそうになりながらも、音楽に魂のすべてをぶつける若者たちを強烈に描いた幻の傑作『バビロン』。
その衝撃的な内容ゆえ、世界的に公開が見送られていたが、製作から40年近く経った2019年にニューヨークでプレミア上映され大きな反響を呼び、ついに我が国でも初公開。
主演のブルーに一世を風靡したレゲエ・グループ、アスワドのメンバーだったブリンズリー・フォード。また孤高のレジェンド、ジャー・シャカが本人役で出演しているのも話題の一つだ。
ディープなレゲエ・ミュージックに彩られた過酷な青春、リアルに描き出される黒人たちの置かれた容赦ない現実……ブルーたちの悲しみと怒りは、決して過去だけのものではない。
1980年のロンドンストリートから40年の時を超え、ラスタカラーを纏ったアイタル・ライオン──『バビロン』が現在(いま)に向かって咆哮する!
僕は1980年にジャマイカを舞台にした映画Rockersを日本初公開した。当時買った『BABYLON』という輸入サントラ盤。アスワドやデニス・ボーベルのクレジットがあり、次に公開するのはこれかなとコンタクト先を調べたが到達できなかった。それが40年を経てついにイギリスのブラック・カルト・クラシックを見ることができる。だが今なお我々の世界は人種や階級問題について何も解決していない。若きジャー・シャカやアスワドのメンバー、ロンドンのサウンドシステム事情など、ドキュメンタリーとしても見逃せない。
石井志津男(OVERHEAT/ Riddim)
SEIJI BIGBIRD
Michiharu Shimoda / SILENT POETS
open /start 18:30/19:30
※店頭へのメールおよび電話からご予約ください。
☎️:03 5456 8880
📧:
*会当日場ではお食事、お飲物をご用意しております。
上映中もお楽しみいただけます。
楽曲参加アーティスト:アスワド、ジャー・シャカ、デニス・ボーヴェル、ジョニー・クラーク、ジャネット・ケイetc
原題 : Babylon | 監督:フランコ・ロッソ│脚本:マーティン・ステルマン、フランコ・ロッソ│撮影:クリス・メンゲス│音楽:デニス・ボーベル、アスワド
出演:ブリンズリー・フォード、カール・ハウマン、トレヴァー・レアード、ブライアン・ボーヴェル、ヴィクター・ロメロ・エバンス、アーチー・プール、T.ボーン・ウィルソン
1980年│イギリス │カラー│94分 | 配給:マーメイドフィルム、コピアポア・フィルム | 宣伝:VALERIA
© 1980 National Film Trustee Company Ltd
[Music SELECTOR]
SEIJI BIGBIRD
1992年レゲエ・ダブバンドLITTLE TEMPOのベーシストとしてデビュー。
これまでに国内外のさまざまなライブやフェスに出演。
その間、リコ・ロドリゲスやリントン・クウェシ・ジョンソン(LKJ)、デニス・ボヴェルといったアーティストともバンドで共演を重ねる。
2000年代初頭、アルバム制作で度々訪れたロンドン・ブリクストンのスタジオにてUKレゲエの深みに触れる。広告クリエイティブ・ディレクターとしても活動しているアナログレコード愛好家。
SILENT POETS
1992年のデビュー以来、長きに渡る活動を通じてシネマティックでダビーなサウンドを育み、8枚のオリジナルアルバムをリリース、世界各国の40作品を超えるコンピレーションアルバムに楽曲が収録されている。