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2024/04/03(水)

〜極天の祈りを求めて〜
[天空のサマン]
Shamans of the Heavens
特別上映会

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天地人を繋ぐ、満洲族の魂。祈りの源泉へ。

世界初の満洲シャーマニズム映画『ロスト マンチュリア サマン』に続く、多視点で満洲サマン世界を描いた集大成的な作品!

映画『ラストエンペラー』で知られる 中国最後の王朝 清帝国を築いた満洲族。

彼らの信仰はサマン教(シャーマニズム)。

天と人をつなぎ 霊性を重んじる 伝統と言葉が 今 滅びようとしている。

失われゆく満洲サマン(シャーマン)の世界… 失われゆく満洲語…

「ロスト マンチュリア サマン」の金大偉 監督が 再び中国東北を訪ね、 残存する最後のサマン儀式を巡る 満洲シャーマニズムの深淵を探求するドキュメンタリー特別上映会!

※(サマン=シャーマン)

 

 

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天空のサマン 特別上映

解説:金 大偉 (監督)
開場 18:45 / 開演 19:30

 

前売 3000 / 当日3500
(共に別途1ドリンク代700円)

 

このページの上下にある「RESERVE MAIL」「RESERVE TEL」へお進みください。
詳細はこちらをご覧ください。
*ご到着順入場

映画予告篇『天空のサマン』

映画オフィシャルサイト 

構成形式:映像作品 (16:9)
時間:118 分 (劇場上映版)
字幕:日本語
制作:日本
ハイビジョン、ステレオ
使用言語:満洲語/中国語
2023 年度作品

 

 

映画「天空のサマン」 について

中国史上最も広大な領土を誇った最後の王朝、清。映画「ラストエンペラー』 では、紫禁城や絢爛豪華な宮廷文化が描かれ、強いイメージを残した。

この帝国を築いたのが満洲族であり、現在の人口は約 1100 万人。消滅の危機に ある文化遺産ともいわれる満洲語をネイティブで話せる人は、もはや十数名。 信仰であるシャーマニズムの伝統、サマン教の儀式や祭りも、限られた僅かな 村に残るばかりとなった。

サマン太鼓のリズムが人類の原点の記憶を呼び覚ます!

この作品は、満洲族の父と日本人の母を持ち、音楽家でもある監督自身がカメ ラを手に、失われゆく貴重な満洲文化の伝承に奮闘する人々を追い求め、中国を 旅する。壮大な自然、儀式でサマンが天に祈る姿、皆が感謝に満ちる瞬間。神 聖な境界へと導く太鼓のリズム。生き生きとした神歌や踊り。受け継がれた精 神を語る、穏やかな表情も映し出す。そのサマン太鼓の響きが人類の原点にあ る記憶を呼び覚ましてくれるのだ。

時代は「天地人」を繋げる力を必要としている

自己のアイデンティティーを知り、自民族の文化の魂や精神を探求することが、 あらゆる文化の理解を深める上で非常に重要なことであると考えられる。時代 は「天地人」を繋げる力を必要としている。 現在、私たちは世界の厳しい様相に晒され、地球規模の転換点に立っている。 この時代に、固有の文化を後世に遺し伝承する事の重要さとは? そのために何 が必要か・・・・・・ 本作は、国と民族を問わず、観た人それぞれが人類のこれから を考える重要なヒントになるであろう。 満洲サマンの最後の祈りが見えてくる

 

 

金 大偉(監督、音楽、撮影、製作)

本作品は、前作『ロスト マンチュリア サマン』(2016)に引き続き、現存する 満洲サマンたちの思いや考え方について記録し、再び彼らが天神へ祈るために 行った貴重な儀式の模様をカメラに収めることができた。その代々受け継がれ てきた伝統儀式は、満洲族の魂や精神であり、自己再生へのアプローチであり、 失われゆく文化を守るための意志でもあったに違いない…と思った。私はでき る限り、その儀式の流れを追って撮影し、その記録を映画に納めていった。

満洲の伝統文化を求めて、約9年間の時間を経て、様々な困難を乗り越えて、 ついにこの映画が完成した。大きな視点から見れば、私の内面も大きく変化し たのであろう。失われゆく満洲サマンの世界や失われゆく満洲語の世界におい て、もう二度と撮れない貴重な映像を撮影出来たことによって、自分の存在意 味及び民族の存在意味と在り方が段々見えてくる。

また映画の中で使用されている音楽は、現地でサマンたちの神歌や子守唄のパ ーツを録音し、再構成や再作曲によって新しい楽曲が生まれた。ある意味で未 来へと繋がり、文化の伝承作業を果たすことが出来たと思う。

こうして、失われゆく満洲シャーマニズムを辿る旅を通して、映画の制作全体 を通して、作品の中に、私の思いだけではなく、参加した全ての人々の思いを も込められている。作品を制作すること自身は、一種の共同体の融合であり、 調和と共存と共生の行為であり、多くの異文化を理解するための重要な手掛か りであるとも言える。

カオスと化した先の見えないこの時代に、満洲サマン文化だけではなく、ユー ラシア大陸全体の視野からみれば、サマンの伝統文化が変容し、失われつつあ るのだ。それでも微かに、天と人間を繋ぐサマンの力が残っているようにも見 える。天空の光が煌めく中において、人々が幸福のため、天空の神々や先祖か ら啓示を受ける時に、満洲サマンの最後の祈りが見えてくる。あるいは最後の 魂の叫びが聞こえてくる。

 

制作スタッフ

監督/音楽/撮影/構成/製作: 金大偉
特別企画顧問:能澤壽彦
制作顧問:易穆察・乃昌
特別顧問:七沢賢治
撮影、写真:山本桃子
編集:菅井康博
英語翻訳:ブルース・アレン
中国語翻訳:劉茜懿
満洲語翻訳:堅強
フランス語翻訳:カンタン・コリーヌ
音楽協力:韓萧寒、Hagi、岩崎裕和 他
ナレーション:金 大偉
宣伝美術 :千葉健太郎

 

協賛:データム・グループ、一般財団法人和学研究助成財団 藤原書店、精神圏資料・能澤文庫、 ティーセラピースタジオ芸術教育学研究所、NPO 法人ビ・ライト ギャラリーカフェ アルル 他

協力:ミディ レコード、関東学院大学 人間共生学部 共生デザイン学科、一 般社団法人 TOURI ASSOCIATION、東放学園映画専門学校 プロモーション映 像科、和器出版、ユング心理学研究会、TAII Project Music Collection 他

特別協力:藤原良雄、楠木賢道、宮脇淳子、鎌田東二、七沢久子、黒川五郎、 承志、関治平、瓜勒佳氏一族、鍚克特哩氏一族 他

協賛:榊原正明、愛新覚羅ゆうはん、秋 薫里、村上依久子、井川輝江、 高畠克子、川村紗智子

協力:大倉正之助、荻原眞子、切通理作、佐々木 愛、赤坂真理、大藏 博、 久保智之、海老根秀之、簡 憲幸、中村正人、杉浦美代子、萩原崇弘 他

 企画/制作/配給 : TAII Project

制作進行:『天空のサマン』映画制作実行委員会
連絡先:taiiproject@yahoo.co.jp (TAII Project) 担当(山本)

 

金 大偉 Kin Taii 略歴

(監督、音楽、撮影、製作)

中国遼寧省生まれ。父は満洲族の中国人、母は日本人。来日後、独自の技法と多彩なイ マジネーションによって音楽、映像、美術などの世界を統合的に表現。近年はアジアを テーマに音楽や映像作品を創作するほか、映像空間インスタレーション展示、絵画展、 ファッションショー及び映画の音楽制作、演劇舞台の演出、国内外にて音楽コンサート やイベントを行い、様々な要素を融合した斬新な空間や作品を創出している

音楽CD:『Waterland』(’97)、『新・中国紀行』(’00)、『 龍・DRAGON 』(’00)。ま た中国の納西族をテーマにした『TOMPA東巴』(’03〜’07)シリーズ3枚を発売。東日 本大震災への祈りの組曲『念祷 nentou』(’11)、『冨士祝祭〜冨士山組曲〜』(’14)、 『鎮魂組曲』(’16)、『鎮魂組曲2 東アジア』(’17)、『マンチュリア サマン』(’18) など22枚リリース。また,自身の表現世界の流れや創作への思想などをまとめた著書 『光と風のクリエ』(’18)がある。

映画、 映像監督作品:『回生』(’00)、『しゅうりりえんえん』(’03)、『海霊の 宮』(’06)『水郷紹興』(’10)、『花の億土へ』(’13)、『ロスト マンチュリア サ マン』(’16)、『シマフクロウとサケ』(’21)、『天の億土』(’22)、アイヌ文化 と精神をテーマに『大地よ』(’23)失われゆく満洲文化をテーマに『天空のサマン』 (’23)など多数。

●映画祭関連:『ロスト マンチュリア サマン』(2016 度作品)
Ethnografilm 2017(フランス パリ) 正式招待作品
Asian Film Festival 2017(スペイン バルセロナ) オープニング正式招待作品

★金大偉 HP

 

各界のコメント

映画『天空のサマン』

ぼくは満洲育ちでありながら、満洲族の文化について考えたこともなかったこ とを今、恥ずかしく思います。人類の原点に迫ろうとする金大偉監督の偉業に 敬意を表しながら拝見しました。

山田洋次(映画監督)

 

前作『ロスト・マンチュリア・サマン』に引き続き、満洲族の血を引く世界的 なアーティスト金大偉さんが、僅かに残るサマン教の儀式を求めて、中国東北 や新疆や内モンゴルを何年にもわたって取材、その神歌と踊りの貴重な映像を 自らのナレーションで芸術の域へと高めていく。満洲語のサマンこそが英語の シャマニズムの原語であるのに、サマン文化が生み出されたその地で、天と人 を仲介する霊性を重んじる伝統が滅びようとしている。

宮脇淳子(東洋文庫研究員・モンゴル学者)

 

世界中の先住民や亜細亜に通底する精神世界は自然界との共生であり人間はそ の恩恵により生かされている事が基本である。 この映画に映し出される営みが 絶え間無くこれまでの何千何万年の時をこれから先も刻み続ける事が出来るよ うに祈りを捧げます。 そこには理屈を超え目で見える世界はほんの一部である ことを知らせてくれています。 この映画は普遍的価値に基づく営みを忘れない 警鐘となります。

大倉正之助
(能楽師 大鼓奏者 文化庁 日本遺産大使 重要無形文化財総合指定保持者)

 

金大偉氏の作品を見ると、自分が宇宙の長い時空の中で、ほんの一瞬の生命を 頂いて生きていることを、改めて知らされる。 そして森羅万象を身をもって語り継ぐ、サマン達の弟子たれと、静かに諭され ているような気持ちになるのです。

佐々木愛(俳優、劇団文化座代表)

 

話題になった前作「ロスト マンチュリア サマン」に続く第 2 弾。前作から 9 年の間に、満洲語を語るサマンは、どんどん居なくなって、もうあとわずかに なったらしい。 恐らくこれは、満洲語を語るサマン最後のドキュメンタリーといってもいいだ ろう。大清帝国を築いた、満洲民族の記念すべき作品を遺した金大偉監督に敬 意を表したい。

藤原良雄(藤原書店社主)

 

金大偉が失われゆく満洲の「サマン文化」を記録し呼び覚ましながら訴えてい るのは、単なる地域文化の再発見などではない。むしろ、地球に抱え込まれ内 蔵された「神聖エネルギー」の再喚起なくして、もはや私たちの再生はありえ ないという危機の表明である。地球という水の惑星をまなざすその「天空のサ マン」の旅の軌跡に込められた痛みと悲しみと希望と祈りを私は本作の随所に 聴いた。

鎌田東二(京都大学名誉教授)

我々は、今や文明の分岐点に立って呻吟している。こうした時期に、この映画 は、密かにだが、我々の文明選択に関する重要な何かを示しているかに見える。
地上で追われ、また地上を見限り、サマンたちは天空に退いたのか?しかし、 そこに彼らは住まうはずである。天空深く架かる梯子ありき。一刻の幻視ではあれ、我々もそれを見究めよう ではないか。

能澤壽彦(古層文化論)

 

この作品を見てつくづく思った。失われつつある時にその文化の大切さに気づ くものだと。 広大な美しい景色と季節を経て刻まれた人々の顔の皺。 初めて 見て聞く、儀式と言語のリズム。 映像の持つ力はそれらを確かな眼力で描いて いく。 あらたに知る文化への興味はいつしか自身の中の精神性を問いかける旅 になる。 同時に思うのだ。失われても良い文化など一つもない。 貴重な映像 の数々は人間のあり方をも語りかけてくるようだ。 カメラの視点はいつしか自 分の視点となり、 映画を見ている行為は、大切な文化の姿を追求する旅の一員 になっていることに気づく。 消え行く文化があることはとても悲しいことだけ れど、それを何年にも渡り追ったこのロードムービーはいつまでも残る。 この 尊い映画はサマンの儀式に流れるさまざまなリズムと共にしっかりと観た人の 心に残る。 丹念に紡ぐようなこの映画を作ったスタッフに拍手です。ぜひ多く の方に観ていただきたいです。

小林宏治(映画監督)

 

満洲サマンへのサウダージ(郷愁)によって導かれる、民族としての自己創造 の系譜を指し示す地図として、 この作品が今世紀に持つ意味は極めて重大であ るといえよう。

黒川五郎(哲学者・茶道家)

本作は一作家によるドキュメンタリーという枠を超えた価値を持つ、歴史の遺 産である。

切通理作(批評家)

 

先祖のシャーマニズムは私の血であり、肉であり、魂だ。 天地人を統べる満洲 族の精神を末裔たちが引き継ぐことが最もな先祖供養である。金大偉監督に感 謝を込めて。

愛新覚羅ゆうはん(作家、風水師)

 

ある文化や言語が滅びゆくとは? かつて日本が深く関係した文化や言語が消えようとしている。 満洲族と、日本。 両方にルーツを持つアーティスト金大偉が、もう一度それを繋ぐ。龍の如く。 シャーマンとは、越境者であり媒介者。天であり地。男であり女。

赤坂真理(作家)

 

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