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2025/02/08(土)

【昼】石牟礼道子没後7年
「花の億土へ」上映&トーク

[上映]
石牟礼道子ラストメッセージ「花の億土へ」
[トーク]
金大偉(監督)

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鎮魂の書「苦海浄土」で知られる詩人・作家の石牟礼道子さんは、7年前の2月10日にパーキンソン病の急性増悪で亡くなるまで、近代と文明の矛盾を問いながら、虐げられた人のために祈り続けました。

2013年に公開された本作「花の億土へ」には、病床の石牟礼さんが残した最後の意思ともいうべきメッセージが記録されています。

水俣や天草、不知火海の豊穣な自然美も織り込まれたこの映像詩は、今こそ顧みられるべきドキュメントであり希望へ向けたロードムービーでもあるはずです。

上映後には、金大偉監督によるトークと質疑応答を予定しております。

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開場  11:15  /  上映開始  11:45

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前売 / 当日¥2,500 (+1ドリンク代¥700)

このページの上下にある「RESERVE MAIL」「RESERVE TEL」へお進みください。
詳細はこちらをご覧ください。

ご到着順

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上映作品

映画:石牟礼道子ラストメッセージ『花の億土へ』
出演:石牟礼道子(いしむれ・みちこ)
監督・構成・撮影・編集・音楽:金大偉(きん・たいい)
プロデューサー:藤原良雄
構成協力:能澤壽彦
写真:桑原史成
ナレーション:米山実
音楽ゲスト:大倉正之助/原郷界山
制作:藤原書店
協力:TAII Project 他
2013年度作品/113分/ハイビジョン/16:9
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光と闇の彼方にひらく一輪の花。

夢と希望が秘められた稀有なる鎮魂映像詩!

映画『花の億土へ』

鎮魂の文学『苦海浄土』で知られ、〈近代文明の毒〉に対して

警鐘を鳴らし続けてきた、世界的な作家・詩人、

石牟礼道子によるラストメッセージ!

未来はあるかどうかはわからないけれども、希望ならばある。

 文明の解体と創世期が、いま生まれつつある瞬間ではないか。

【作品概要】

文明化する日本社会の中で起きた水俣水銀中毒事件をモチーフに、「近代とは何か」を現代人に突きつけた名著『苦海浄土』。本映像作品は、その作者として知られる石牟礼道子さんに、来るべき世について語っていただいた最後のメッセージである。

今パーキンソン病に苦悶しつつ日々を送っておられる石牟礼さんから、文学とは何か、詩とは何か、新作能の新たな構想、最後に文明社会のゆくえなどを語っていただいた。その中で石牟礼さんは「祈り」や「犠牲」という、われわれ現代人が失くしてきた言葉を強調された。

映像は、水俣・天草・不知火海などの自然はいうまでもなく、60年代の水俣漁村の風景も用い、それに監督である金大偉の独創的な音楽を加えた。

  また東日本大震災もこの作品の中で描かれ、水俣や福島で起きた事件について、石牟礼道子はわれわれにいかなる言葉を伝えようとするのか。

石牟礼道子とは】
1927年、熊本県天草郡に生れる。詩人。作家。『苦海浄土――わが水俣病』が、文明の病としての水俣病を鎮魂の文学として描き出しとたして絶賛。73年マグサイサイ賞。86年西日本文化賞。93年『十六夜橋』で紫式部文学賞。01年度朝日賞。『はにかみの国――石牟礼道子全詩集』で02年度芸術選奨文部科学大臣賞。藤原書店より刊行されたものとして、『石牟礼道子・詩文コレクション』(全7巻)、初の自伝『葭の渚』、本作品撮影時の語りの全てを収めた単行本『花の億土へ』ほか著書多数。04年4月から刊行された、『石牟礼道子全集・不知火』(全17巻・別巻1)が14年5月に完結(藤原書店)。

【『花の億土へ』について】

〜原郷の色彩と光から放出する鎮魂映像詩として〜

21世紀になっても、世界は紛争、テロや様々な混乱及び環境破壊などが続いている。こうした中、石牟礼の世界を映像に通して、一連の問題提起をなしえると思う。その文学世界の広がりや歴史性、美学性、宗教性、そして「文明の毒」としての公害である「水俣病事件」の意味などを深々と掘り下げることをテーマとする。本編では、石牟礼氏の多視点的なインタビューや作品の語りを多用している。また不知火海の四季の風景やイメージ映像によって構成されて、いわば詩人、作家である石牟礼道子の最終メッセージであり、幻想的リアリズムとしてのドキュメント映像詩であり、新しい形の象徴的ロードムービであると思う。

 この作品は、現在から近い将来に、人々が自然との共存や共生における最も必要とされる石牟礼世界から放出する啓示とその真の意味を明かす新しい哲学的な映像表現であるともいえる。レクイエムの深層から喚起する大海の鏡、「あの世」と「この世」の過去、現在、未来の時空と「光」における循環の姿。そこに夢と希望が秘められている。

 この制作を通じて、自分の内面に向かって、魂へ向かって旅をするような感覚を体験したのかもしれない。何か背負うことが感じると共に、進む方向に光があるかのように見える。すべての生き物が共生できるように、人々は夢と希望を持って、他者への祈りや祝福をしなければならないと思う。これは、純粋なる初心に戻ることでもある。希望は精神の火のように、消えない限り、人々は共生への循環の中に居続けられるのであろう。

  金 大偉(監督)

 

【金 大偉 Kin Taii 略歴 (監督、音楽、撮影、構成)】

中国遼寧省生まれ。父は満洲族の中国人、母は日本人。来日後、独自の技法と多彩なイ マジネーションによって音楽、映像、美術などの世界を統合的に表現。近年はアジアを テーマに音楽や映像作品を創作するほか、映像空間インスタレーション展示、絵画展、 ファッションショー及び映画の音楽制作、演劇舞台の演出、国内外にて音楽コンサート やイベントを行い、様々な要素を融合した斬新な空間や作品を創出している

音楽CD:『Waterland』(’97)、『新・中国紀行』(’00)、『 龍・DRAGON 』(’00)。また 中国の納西族をテーマにした『TOMPA東巴』(’03〜’07)シリーズ3枚を発売。東日本

大震災への祈りの組曲『念祷 nentou』(’11)、『冨士祝祭〜冨士山組曲〜』(’14)、 『鎮魂組曲』(’16)、『鎮魂組曲2 東アジア』(’17)、『マンチュリア サマン』(’18) など22枚リリース。また,自身の表現世界の流れや創作への思想などをまとめた著書 『光と風のクリエ』(’18)がある。

映画、映像監督作品:『回生』(’00)、『しゅうりりえんえん』(’03)、『海霊の宮』 (’06)『水郷紹興』(’10)、『花の億土へ』(’13)、『ロスト マンチュリア サマ ン』(’16)、『シマフクロウとサケ』(’21)、『天の億土』(’22)、アイヌ文化と 精神をテーマに『大地よ』(’23)失われゆく満洲文化をテーマに『天空のサマン』(’23) など多数。

★金大偉 HP  http://kintaii.com

★お客様からのコメント:

●美しい。美しさの中に、ほんのりと怖さというか、不安が忍び込んでいて目を奪われます。

●「花の億土へ」の映像、音楽は僕にとってまさに懐かしい故郷でした。とてもすばらしい映画でした。

●この映画は、その魂たちの思いを癒しているような感じがします。自然の精霊たちと、もっともっと仲よくして、すべてのものが、調和のなかで健やかに生きられるような世界へ、一緒に向かっていかないといけないですね…

●石牟礼さんのメッセージと金監督の思いが、より強固な輪郭を伴って迫ってきます。石牟礼さんの言葉を金さんが紡ぎ、金さんのメッセージを石牟礼さんが言葉にしているような錯覚を覚えました。

●現在、弱い者がいかに生きるか、を考えることはとても大切だと思います。それにヒントを与えてくれる映画だと思いました。

●映画を見て何か理解しようとしなくても、ただ感じるままで全てが伝わってくる、幻想的な音楽と映像が、深く深く石牟礼さんと人類の魂まで導いてくれるような、そんな不思議な力を持った映画でした。

●人が生き物として、そうでありたいという命の在り方の
純粋な希望をもう一度思い起こさせてくれる映画です。

●生類に象徴されるすべてのいのちを慈しむ石牟礼文学の思想をよく表現している映画だと思います。監督の金さんの感性が石牟礼世界と美しいハーモニーを奏でています。

●繰り返し繰り返し、みんなで見るべき映画ですね。眼が覚めるまで。

●素晴らしい映画。感動しました。21世紀時代の愛のさきがけの希望の光を感じました。

●実に深かった。構成・映像・音楽全て本当に良かった。魂が震えてしまいました。

●すばらしい映画です。日本人、いや世界中の人が観る事になる映画だと確信しています。絶対DVDを製作してほしいです。

●魂の宝物。すごい映画を作ってくださりました。石牟礼さんの中の魂の宝物。この映画を介して自分の中の魂が振動。

●一つ一つの花がほのかに光っている存在。なんて美しい言葉だろうかと思いました。はるか昔から今につづく生命の源の海。水俣の海が大変なめにあったこと。静かに深く語りかけられて、本当に美しい映像に思いました。

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