撮影:安藤毅(2014年11月1日『新垣隆の世界 VOL.00』)
小津安二郎が映画人生で2度チャレンジした『浮草』というテーマ。第1作目の『浮草』を東アジア映画研究の第1人者、イェール大学教授・アーロン・ジェローが解説します。オリジナルはサウンド版、しかし現存するのはサイレント版のみのこの映画を声と音で生き返らせるのは活動弁士・片岡一郎と現代音楽作曲家の新垣隆。晴れ豆の『新垣隆の世界』シリーズで追ってきた新垣隆が持つもう一つの『世界』である無声映画のピアノ伴奏。
日本映画界が誇る名匠、小津安二郎の名作を
『晴れ豆』に敷き詰めた畳の上でご堪能ください
活動弁士片岡一郎氏の小粋な語り口と
日本映画の権威である
アーロン・ジェロウ氏(イェール大教授)による
軽妙洒脱な見所解説もお楽しみに!
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出演:
アーロン・ジェロウ(解説:イェール大教授), 片岡一郎(活動弁士),新垣隆 (p.)
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開 18:00 演 19:00 ・ 前 3,500 当 4,000 +1D ¥600
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整理番号順入場
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メールでのご予約 (3/21~)
電話でのご 予約 (3/21~)
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アーロン・ジェロー・プロフィール】
1985年にコロンビア大学人文学部を卒業後、1987年、同大大学院芸術学科で修士号(M.F.A)を取得。1992年、アイオワ大学大学院アジア言語・文学科で修士号(M.A.)を取得後、1996年に同大大学院コミュニケーション学科博士課程で博士号(Ph.D.)を取得した。横浜国立大学留学生センター助教授を経て、現在はイエール大学映画学プログラム及び東アジア言語・文学科(兼但)教授。東アジア映画研究博士課程を中心に担当。研究分野は日本映画史、日本のポピュラー・カルチャー、マンガ、テレビ等。山形国際ドキュメンタリー映画祭のコーディネーターの経験もあり、1995年から12年間 『The Daily Yomiuri』 の日本映画評を担当、『映画芸術』 でベストテンをも選考。日本映像学会会員、元常任理事。
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片岡一郎(かたおかいちろう)・プロフィール】
2002年に澤登翠に入門。日本国内の他に米、独、豪、克、加などでも公演。これまで手掛けた無声映画は洋・邦・中・アニメ・記録映画とジャンルを問わずに約300作品。活動弁士の他に紙芝居、声優、書生節、文筆でも活動。行定勲監督作品『春の雪』や奥田民生のパンフレットDVDにも弁士として参加している。近年は海外と日本を行ったり来たりしている。
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新垣隆(にいがきたかし)・プロフィール】
1970年東京に生まれる。ヤマハ音楽教室や千葉県立幕張西高校音楽科などを経て、1989年桐朋学園大学音楽学部作曲科に入学、のち同学科を卒業。現在作曲家、ピアニストとして多岐にわたり精力的に活動、中でも近年はサイレント映画の伴奏を数多く手掛け、そのエンターテイメント性と共に、近代を検証するひとつの方法の提示としても評価され、注目を集めている。昨年度まで母校の講師を20年近くにわたって務め、後進の指導及び日本の明治期から昭和期における作曲家達の研究に従事する。作曲を南聡、中川俊郎、三善晃、ピアノを中岡秀彦、河内純、夢藤哲彦、森安耀子、指揮法を高階正光の各氏に師事。