「アシッド・フォークの女王」の名を欲しいままにしてきたあのブリジット・セント・ジョンが、2018年12月に、再び日本にやってくる!
イギリスの神話的なDJジョン・ピールによって逸早くその才能を見出されたことをきっかけに、1969年にアルバム『アスク・ミー・ノー・クエスチョンズ』でデビューを飾って以来、今日に至るまで「アシッド・フォーク界の女王」の名を欲しいままにしてきたブリジット・セント・ジョン。ケヴィン・エアーズ、マイク・オールドフィールド、ジョン・マーティン、マイケル・チャップマンら、彼女と同世代のアーティストたちはもとより、エリザ・ランダッツオ、デヴェンドラ・バンハート、林拓、フロー・モリッシーら21世紀を代表するアーティストたちからも絶大な信頼と評価を得ている彼女は、今やジャンルを超えた普遍的表現者としての突出した存在感で聴き手を魅了する。このたびで4度目となるブリジットの来日コンサートは、それ自体として「事件」であり、その場に居合わせた幸運な人々全員にとって「奇跡」となることは言を俟たない。
聴き手に向かってただひたすら人生の美を、喜びを、哀しみを、虚飾なく、ただし様々な陰影と屈曲を交えて歌うブリジット・セント・ジョン。2018年12月に再びハローと言ってくれる彼女を、一体どうして見逃すことができるというのか。摘み取ればすぐに枯れてしまうせいで花屋では決して販売されることのない野生のタンポポ(ダンデライオン!)のような、一見したところ脆弱で、優美だが素朴な佇まいを決して崩さないその声の中に、人は心安らかに住まうことのできるあの密かな場所をあらためて見つけ出しに行かなければならないのだ。
河添剛(美術・音楽評論家)
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◆出演
Bridget St. John(ブリジットセントジョン)twitter
◆時間
開 18:30 演 19:30
◆チケット
前 6,000 当 6,500 +1D 600
◆入場順
整理番号順入場(店予約・プレイガイドの並列入場)
◆チケットのご予約
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Bridget St. John(ブリジット・セント・ジョン)プロフィール
1946年イギリス生まれのフォーク・シンガー/ソングライター。ジョン・ピールが創設した伝説のレーベル「ダンデライオン」から3枚の傑作アルバム(『アスク・ミー・ノー・クエスチョンズ』、『ソングス・フォー・ザ・ジェントルマン』、『サンキュー・フォー…』)を、そしてクリサリスから1枚のアルバム(『ジャンブル・クイーン』)をリリース後、76年よりニューヨークに移住。以来、世代を超えて「ミューズ」として敬愛されつつ、今日に至るまで精力的に音楽活動を展開しているの
は周知の通り。なお、彼女の来日公演はこれまで2001年、2006年、2010年と、計3度実現したが、そのうち2001年のライヴからは『アンダー・トーヨー・スカイズ』(Pヴァイン)、2010年のライヴからは『ジョリィ・マダム』(林拓との共演盤、アルガ)の、2枚の瞠目すべきアルバムが産み落とされた。
林拓 プロフィール
伝説の音楽雑誌『ユリシーズ』により驚きをもって見出された京都在住のシンガー=ソングライター。神秘・野性・優美に溢れ返った詩境によって他の追随を許さないユニークネスを誇っている彼の音楽は、ソロ・アルバム『オデュッセイア』、『オーレリア』、『アルガ』、アナップル名義による『アルコイリス』、そしてブリジット・セント・ジョンとの共演盤『ジョリィ・マダム』として結実。それらはいずれも、歌うという行為一般の意味と奥行きを極めるその姿勢と相まって、今日のミュージック・シーンに大きな衝撃をもたらすものとなっている。現在は自身のバンド「波」を率いて、主に関西を中心に旺盛なライヴ活動を展開中。彼はまた、前述のブリジット・セント・ジョン以外に、デヴェンドラ・バンハート、ジョセフィン・フォスター、パズ・レンチャンティン、デレク・W・ジェームスなど様々な海外アーティストとの共演によっても知られている。
ナカニシタカアキ プロフィール
都内ならびにその近郊を中心に活動の場を拡張中の、現在最も期待される異色のシンガー=ソングライター。数々のバンド経験を経たのちソロ活動へと移行した彼は、ニック・ドレイク、友川かずき、ロバート・ワイアットはもとより、文学や演劇といった他分野からの影響をも受けながら、「サイケデリア」とか「フリーク・フォーク」といった惹句では律することのできない自由であえかな浮遊感を特徴とする不思議な楽想で聴き手を呪縛する。アルバムは『風の吹くまま』、『ふらぐめんと』、『永遠の瞬間』。ナカニシは同時に、女優の亜湖とのPVでのコラボレーションや、斉藤哲夫との企画ライヴ「斉藤哲夫と、新しいなかま。」など、他アーティストたちとの競演においても極めて熱心であり、その振舞いもまた自由な浮遊感を誇示するものとなっている。
花本彰 プロフィール
かつてわが国で最も影響力のあった音楽評論家のひとりであり、先駆的ユーロピアン・ロックの紹介誌『フールズ・メイト』の創刊者でもあった亡き北村昌士からの熱烈な賛辞を受けつつ、1970年代後期から80年代前半にかけて活動した伝説のプログレッシヴ・ロック・グループ「新●月」のリーダー、キーボーディスト、作曲家。2007年からは新●月Projectを率い、悲しみや記憶をテーマに、表現の新たなあり方への試行を続けている。元新月のヴォーカリストである北山真とのユニット「静かの海」のアルバム発売と公演も間近に控えている。完璧主義者ゆえに寡作ではあるものの、日本では稀有と言ってもよいメロトロンとオルガンを主体とした花本の厳密な曲づくりや緻密なアレンジに対しては、今や世代を超えて再評価の声が高まっている。
CD作品『新月/新●月』、『遠き星より/新●月』,『冬の旅 Live Tour 2017/新●月Project』など。
企画:アトリエBlack Cat, ULYSSES 主催:晴れ豆インターナショナル
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