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これからの予定

schedule

2024/03/11(月)

映画『ロスト マンチュリア サマン』
上映会&Talk session

[出演]
金 大偉/Special Guest:ピーター・バラカン

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THANK YOU! SOLD OUT

 

この映画は天空の物語である!

〜失われた満洲民族の原郷と薩満の宇宙の時空を求めて〜

シャーマニズムは、満洲民族の精神であり、魂である!

失われゆく満族薩滿(サマン)、失われゆく満洲言語

失われゆく文明の悲しみ…

満洲族の音、儀式、文化を描写する文化映像詩!

今に残る最後の満洲族サマン(薩満)たちの姿を映像美で追う!

中国満洲族の伝統儀式を捉えた世界初のドキュメンタリー映画、『ロスト マンチュリア サマン』の特別上映会を行います。

当日は上映後に、金 大偉監督と、ピーター・バラカン氏をお迎えし、作品についてのTalk Sessionを行います。

撮影背景、映画では紹介されていない中国満洲族についてのお話など、様々な角度から作品の魅力に迫ります。

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金 大偉 (監督)
Special Guest:ピーター・バラカン
開場 18:30 / 開演 19:15

 

前売 3000 / 当日3500
(共に別途1ドリンク代700円)

 

このページの上下にある「RESERVE MAIL」「RESERVE TEL」へお進みください。
詳細はこちらをご覧ください。
*ご到着順入場

 

今に残る最後の満洲族の言語、音、儀式、文化を描写する文化映像詩!

この映画は、満洲サマン文化の原点に迫り、その歴史や民族的なアイデンティティーを探る物語である。更に、満洲民族の原風景を蘇らせ、その精神や魂を喚起するエネルギーを捉えようとしている。

作品全編に渡って、満洲族の血を引く監督自身がカメラを持って旅する形で進行し、満洲の老サマンや次世代のサマンに出会い、彼らの思いや考え方について話して貰いながら、満洲サマン教の貴重な儀式などを撮影する。さらに、満洲族が望む新しい視点を探りながら、シャーマニズムと人々との関係性を追求してゆく。
また失われゆく満洲語を話す老人たち、満洲語で歌う「神歌」を含めて、清王朝の聖地としての長白山をも取材した。
この作品は、広範囲に渡るロードムービーであると同時に、文化の原型とスピリチュアルな時空を旅するドキュメント映像詩である。

※ サマン(薩満):Shaman(シャーマン)

 

日中共同プロジェクト合作記念作品

Asian Film Festival 2017November 2-12 Barcelona正式招待作品

時間:94分/言語:満洲語、中国語/字幕:日本語/2016年度作品/16:9

監督/音楽/撮影/構成:金 大偉  企画/制作:TAII Project

予告編

official site

 

本作品は中国・東北地方の旧満洲を舞台に繰り広げられるロードムービーです。約7年の月日を費やし、今現在、消滅の危機にある満洲族の言語や彼らが信仰するサマン教の現在の継承のあり方に焦点を絞って制作されたドキュメンタリー映画です。

自分自身の民族のアイデンティティについて考えた時に、どうしても撮りたいと決心しこの作品を作りました。

近代中国において、サマン文化は60年代の文化大革命期に徹底排除されたため、死滅するかに見えました。ほとんどの村では、当時の混乱の中、サマン儀式で使用する道具を捨ててしまったという。80年代の改革開放後、国の許可を得て、ほんの一握りの村で、ようやく再開出来るようになったのです。しかし、たったひと世代の空白の時代を経て、サマン文化は危機的な状況へ陥ってしまったのです。満洲族の人口は現在約1.200万人といわれますが、満洲語を話せる人はわずかに20数名しかいないと言われています。本篇の登場した3人の長老サマンは、私の撮影を終えて翌年に3人とも他界してしまいました。奇しくも時代の変換期に立ち会い、何とも言えない悲しみを覚えました。これは一つの民族の存在の末期ということでしょうか?自らの風習や信仰もなくなり、言語も消えるとしたら、この民族における根本的な精神部分が失われてゆくのではないでしょうか。

今日、我々はどこへ向かって進むべきか、時代の厳しい岐路に立たされています。この映画はそれぞれの固有の文化を後世に遺すため、伝承するすべての者たちへの警鐘とも言えるかもしれません。これは、むしろ満洲族のみの問題ではなく、失われゆく民族の伝統風習においては、日本や世界も同じような状況に見えるところが多いです。

またこの映画では、民族文化が消失しつつある現状に悲哀を感じながらも、存続が危ぶまれる伝統風習を守りぬこうとする人々の苦闘や希望、精神や意志が描かれています。その姿は、いわゆる現代の管理社会の狭間でもがき苦しんでいる我々現代人の心の叫びとも重なると同時に、現在社会で見失われた人間本来の野生の魂を懐かしい原風景へと導いてくれる作品でもあります。古くから伝わるシャーマニズムは、文明を解明する一つの鍵であるように、現在社会における良き知恵として受け止める必要があると思います。

金大偉 KinTaii(本作品監督)

 

 

 

監督:金 大偉 Kin Taii 略歴

中国遼寧省撫順市生まれ。父は満洲貴族の中国人、母は日本人。小学生時に家族と共に来日。以降、独自の技法と多彩なイマジネーションによって音楽、映像、美術などの世界を統合的に表現。近年はアジアをテーマに音楽や映像作品を創作するほか、映像インスタレーション展、美術展、ファッションショー、TV音楽や映像音楽の制作、国内外にて音楽コンサートやイベントを行い、様々な要素を融合した斬新な表現空間と作品を創出している。

映像監督作品は、『回生〜鶴見和子の遺言』(’01)『しゅうりりえんえん』(’04)『短歌百選〜回生から花道へ』(’04)『海霊の宮』(’06)『水郷紹興1,2』(’10)『花の億土へ』(’13)『ロスト・マンチュリア・サマン』(’16) 他にアートイメージ作品や短編作品多数。

音楽CD『Waterland』(’97)『新・中国紀行』(’00) 『 龍・DRAGON 』(’00) 2006年に「道 tao」シリーズ3枚を発表。また中国の納西族をテーマにした『 東巴TOMPA.』シリーズ3枚を発売。中国の原風景をイメージに『水郷・紹興』(’10)、東日本大震災への祈りの組曲『念祷 nentou』(’11)、『冨士祝祭・冨士山組曲』(’14)、『変形記』(’15)、『鎮魂組曲』(’16)、最新作『マンチュリア サマン』など多数リリース。

ピーター・バラカン

1951年ロンドン生まれ。
ロンドン大学日本語学科を卒業後、1974年に音楽出版社の著作権業務に就くため来日。
現在フリーのブロードキャスターとして活動、「バラカン・ビート」(インターFM)、「ウィークエンド・サンシャイン」(NHK-FM)、「ライフスタイル・ミュージアム」(東京FM)、「ジャパノロジー・プラス」(NHK BS1)などを担当。
著書に『Taking Stock どうしても手放せない21世紀の愛聴盤』(駒草出版)、『ロックの英詞を読む〜世界を変える歌』(集英社インターナショナル)、『わが青春のサウンドトラック』(光文社文庫)、『ピーター・バラカン音楽日記』(集英社インターナショナル)、『魂(ソウル)のゆくえ』(アルテスパブリッシング)、『ラジオのこちら側』(岩波新書、電子書籍だけ)、『ぼくが愛するロック 名盤240』(講談社+α文庫、、電子書籍だけ)などがある。
2014年から小規模の都市型音楽フェスティヴァルLive Magicのキュレイターを務める。

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