[SACDの復権] イベント、Vol.3 の開催が決定!!
SACD(スーパーオーディオCD)の可能性を再評価する本企画、第3弾の舞台は、再び国内屈指のサウンドシステムを誇る東京・代官山「晴れたら空に豆まいて」。
極上の音響空間で、SACDの真の実力を五感で味わっていただきます。
第三弾となる今回は、作曲家・日向敏文氏による初のSACD作品『the Dark Night Rhapsodies』をフィーチャー。
作品の圧倒的な魅力を、最高級SACDプレーヤー「エソテリック K-05XD」にて全16曲をじっくりとご試聴いただけます。
さらに、初期の日向作品から詳しい、松山晋也氏による、日向敏文さんの公開インタビュー😛この作品が生まれるまでの背景や創作秘話になど、様々な角度からその魅力に迫ります。
加えて、本作のミキシングおよびマスタリングを手掛けたオノ セイゲン氏が、音響ハウスでSSLコンソールによりトラックダウンしたTASCAM DA-3000SD ミックスマスター(5.6MHz DSD)や、アナログレコードの元になるラッカー盤も当日、視聴しながら解説します。
音楽と音響の双方から「SACDの魅力」に深く触れる特別な一夜となるでしょう。
SACDの真価をその耳で体感してください。
日向敏文
松山晋也
オノセイゲン(司会進行)
※当初予定されていた出演者に変更がございます。ご了承くださいませ。
開場18:30/開演19:15
☎️:03 5456 8880


86年発表の「Reflections」が1億3,000万再生され再注目を浴びる!
日向敏文、全世界のリスナー待望のオーケストラによる初のオリジナル・アルバム誕生!
本作も、前作『Angels in Dystopia』(2022年)同様、世界情勢や社会問題、そして未来の見えない若者たちに対する想いがこの作品のコンセプトだ。日々生まれる細かいモチーフから構成に何年もかけた45分の完璧な音世界は、まさに日向ワールドの真骨頂。悲しい曲もただ悲しいだけではなく、明るい曲もただ明るいだけではない。日々悲しいニュースばかりが流れる中で、徹底的に弱者によりそう日向の視線が感じられる。普段オーケストラの演奏に馴染みの薄いポップスのリスナーにも聴きやすい、短めで親しみやすいトラックが揃った。
演奏を担当したのは現在Netflix、Disney、Amazonをはじめ多くのフィルムスコアを手がけるブダペスト・スコアリング・オーケストラ。録音はブタペストのアビー・ロードとも称されるRottenbiller Studioにて2025年2月に行われた。
全62トラック(ストリングスのスポットマイクだけでも19トラック)からSSLアナログコンソールでDSDマスターにトラックダウンを担当したのは、ジョン・ゾーン、アート・リンゼイ、坂本龍一、デイヴィッド・シルヴィアン等とのプロジェクトで知られる名匠オノ セイゲン。音響ハウスにて11日におよぶエディットとトラックダウンの作業によって本作が完成した。渾身のSACD-Hybrid盤としてリリース。
本人談による作品解説はこちら
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1955年2月23日、東京都大田区生まれ。1973年に学習院高等科を卒業後渡英。父親の仕事の関係で労働ビザを取得し、サレー州ファーナムのオートバイ会社で働く。
75年7月に、アメリカのウィスコンシン州アッシュランドのノースランド・カレッジに入学。
環境学を学ぶかたわらキーボーディストとして、地元のブルース・バンドやビッグ・バンドに参加するなど、本格的に音楽活動を開始。76年8月には、ボストンのバークリー音楽大学へ転校。78年8月には、ミネソタ州立大学(University of Minnesota -Duluth)の外国人奨学金を獲得して、同校音楽部へ転校。以降4年間に渡って、クラシカル・ピアノを専攻し、理論、作曲、オーケストレーションを学ぶ。
自己のリサイタル、歌曲や独奏楽器の伴奏、室内楽、オーケストラなど、音楽全般にわたり活動。82年には、同大学卒業ののち、ミネソタで音楽家としての活動を開始。
85 年に、1st ソロ・アルバム『サラの犯罪』をアルファ・レコードからリリース。
続けて、86 年には、2nd アルバム『夏の猫』と、3rd アルバム『ひとつぶの海』をリリース。
その後もコンスタントにソロ・アルバムを制作してきた。91 年には『東京ラブストーリー』の劇伴を担当。ドラマ・サントラとしてはオリコン・アルバムランキング最高第 5 位となる異例のヒットを記録する。
97 年に手掛けた、ドラマ『ひとつ屋根の下 2』の挿入歌「ひだまりの詩」(歌:Le Couple)は、オリコン・シングルランキング第 1 位を記録、180 万枚の大ヒットとなった。1997 年のオリコン年間ランキングでも第 3 位となり、同年の日本レコード大賞優秀作品賞を受賞。Le Couple のブレイクスルー・ナンバーとなり、彼らは『第 48 回 NHK 紅白歌合戦』の出場を果たした。また、松たか子、佐藤奈々子、Le Couple、竹内結子、中山美穂、KOKIA、ダイアナ ロスなどに楽曲提供、トヨタ、コカ・コーラ、資生堂、アサヒビールなどの多くの CM 音楽など、多岐に渡って活躍している。
近年では、フジテレビ『ザ・ノンフィクション』 、NHK『ETV 特集』、 「NHK BS スペシャル」、「ETV特集」、「ザ・ノンフィクション」NHKBS ドキュメンタリー番組などの音楽を多数担当、管弦楽、室内楽などの音楽も多数作曲している。バイオリンとピアノによる曲 ”Reflections” 及びアルバム “Reality in Love”は配信でそれぞれ1億3000万回、1億7000万回を超えるインストとしては異例のヒットとなっている。
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松山晋也
オノセイゲン
録音エンジニアとして渡辺貞夫「ELIS」(85)、清水靖晃「うたかたの日々」(82)、坂本龍一「戦場のメリークリスマス」(82)、ジョン・ゾーン、マーク・リボウほか多数のアーティストのプロジェクトに参加。
一方でスイス、モントルー・ジャズフェス4回出演、『COMME des GARÇONS SEIGEN ONO』ほかアルバム多数。
アーティストとして40周年を迎えた。「SACDといい音のVinylレコード」の推進者。
Saidera Records、Saidera Paradiso Ltd.主宰。
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★作曲家、日向敏文初のSACD作品『the Dark Night Rhapsodies』は、SACD(Super Audio CD)Hybridフォーマットでリリースされます★
ブダペスト・スコアリング・オーケストラによる演奏は、2025年2月にブタペストのRottenbiller Studioで2日間にわたって録音されました。3月には、音響ハウス6スタでの編集とミキシングが11日間にわたり行われました。このプロセスでは、SSLアナログコンソールを使用し、DSD(ダイレクトストリームデジタル)マスター(※TASCAM DA-3000SD 5.6MHz DSD)にトラックダウンされました。
マスタリングはSDLabで行われ、SONY SONOMA(EMM ADC8使用)を用いて以下のようなプロセスが実施されました:
1. SACD用のマスタリングを仕上げ、SACDのトラック[1]から[16]を作成しました。
2. SACDマスターを176.4kHz 32bitにコンバートし、SEQUOIAでCD層用のマスタリングを行いました(この段階で音量を約5dB増加させているため、SACD層を聴く際にはアンプのボリュームを上げてください)。
3. アナログレコード・カッティング用のEQコピーを作成しました。これにより、東洋化成でカットされたアナログレコードの元となるラッカー盤のA面とB面が、SDLabでSONOMAに取り込まれ、トラック[17]から[32]の「Mastered from the Lacquer Disc」が完成しました。
つまり、①SACDのトラック[1]から[16]、②CD、③アナログレコード、SACDのトラック[17]から[32]は、全て同じ曲で同じテイクのミックスマスター(DSDマスター)から作成されており、異なる3種類のプロセスでマスタリングされています。
「マスタリング」とは、写真に例えるなら、カメラマンが35mmフィルムで撮影したOKカットを、デザイナーやプリンティングディレクターがそれぞれのメディア(雑誌の表紙、レコードジャケット、大型ポスター、SNS用など)に合わせてコントラストや色調を調整する作業です。これは録音された音楽におけるマスタリングと同様のプロセスです。
さて、ふと思ったのですが、オーディオ技術が頂点に達した2000年、SACDと同時に生まれた20代の方々の99%は、物心ついた頃からストリーミング、ヘッドホン、サブスクリプションに慣れ親しんでいます。そのため、晴豆のような「良い音のスピーカー」で音楽を楽しむことに、私たちよりも遥かに大きな衝撃を受けるのだと思います。なぜなら、それが彼らにとって人生初の体験だからです。
6/26の 晴豆では、「エソテリック K-05XD」SACDプレーヤーにてアルバム全16曲= ①SACDのトラック[1]から[16]を、聴いたあとに、日向敏文さんの公開インタビュー(超レアです❗️)も交えて、楽曲が素晴らしいのは当たり前として、録音芸術として伝えるには何が大切なのか、クリエーターとしてのヒントも飛び出します!
さらに③アナログレコードの元=ラッカー盤の音、おまけに音響ハウスでトラックダウンしたままのDSDマスター(※TASCAM DA-3000SD 5.6MHz DSD)もお披露目しますので、CDよりアナログレコードがいい論争にも、はっきりと答を出します、なんちゃって😛
1999年に、当時のソニーとPhilips社によって規格化されたSACDは、DSDの記録により、★人間の聴覚限界までどんな音でも(アナログレコードの音色でも)記録・再生できます。難しい理論の説明は省きますが、音とは気圧の変化によって生じる疎密波̶はまるで空気中に広がる見えない波紋のようなものです。
そしてDSDを例えるなら、空気中の音波の疎密を、ビットの密度として視覚的に描いたかのようなパターンを持っています。
DSDは音を途切れない連続した波紋のように記録・再生できると言えます。
これが「デジタルでありながら、極めてアナログに近い」と言われる理由であり、非常に自然で心地よい音質を実現しているのです。
オノ セイゲン
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SACDプレイヤー「エソテリック/K-05XD」
ESOTERICスーパーオーディオCDプレーヤーの中核モデルK-05は、初代モデルが2011年に登場し、K-05X(2015年)、K-05Xs(2018年)へと進化。
世界の著名なブランドにも採用されたVRDS-NEOスーパーオーディオCDトランスポート・メカニズムや、その時々のフラッグシップモデルの技術エッセンスを継承した優れた性能が高く評価され、世界中で数々のオーディオ・アワードを獲得。ESOTERIC Kシリーズの中核となるベストセラーモデルになりました。
音楽のディテールを表情豊かに描き分ける音色の多彩さ。シルクのように滑らかなアリアから、エッジの効いたロックまで、実に様々なジャンルに適応する柔軟性。音楽愛好家を虜にしてきた銘機の系譜と新技術の邂逅が生み出すK-05XDの至福のサウンドを存分にお楽しみください。
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