都内屈指のsound systemを誇る晴豆での高音質上映会!!
第2回は、ロックが産声をあげた地下室 イーリング・クラブで出会ったミュージシャンたちの知られざる軌跡、『ブリティッシュ・ロック誕生の地下室』!!
1962年、イギリス文化の中心的担い手が若者に移行しようとし始めていたとき、後に隆盛を極めるブリティッシュ・ブルーズ・ロック・シーンも、ある小さなライブハウスを舞台に、まさに胎動し始めていた。ロック史を振り返っても、こうした震源地となるライブハウスやクラブを中心に、あるシーンが形成される前夜が一番面白い。日本のロック草創期の「BYG」、ニューヨーク・パンクを産んだ「CBGB」、マッドチェスター・ムーブメントの発火点となる「ハシエンダ」…。
すべて、ロック・ファンなら、誰もがその場にタイムスリップしたくなる聖地だが、同じくブルーズ・ロックの聖地となるソーホーの「マーキー」にも影響を与えたライブハウスが、それもロンドンの西の外れにあった。それこそが、この映画の主役「イーリング・クラブ」だ。
とはいえ、余程のマニアでも、この店のことを知らないかもしれない。
しかし、マディ・ウォーターズ、ハウリン・ウルフといったシカゴやミシシッピのブルーズに心酔する若者たちが、イギリスのブルーズ・ロックの父、アレクシス・コーナーを慕ってこの店に集まり、そんな中から、ザ・ローリング・ストーンズをはじめ、クリーム、マンフレッド・マン、アニマルズのようなバンドが誕生していったと言えば、目の色も変わるロック・ファンも多いことだろう。
そして、ブルーズが、イギリス流の「ブルーズ・ロック」に変貌を遂げるには、個々のミュージシャンの才能のみならず、この店が、ロケーション的に爆音を出せる環境にあったことも大きい。
そこには、世界的アンプ・メイカーも大きく関わっていた。そして、このライブハウスは、時代の流れとともに、ザ・フーのようなモッズからサイケに移行するバンドも輩出していくのだ。
そんな知られざる聖地のことを、様々なレジェンド・ロッカーたちの貴重な証言を通じ、その相貌を今に甦らせる映画こそ、この『ブリティッシュ・ロック誕生の地下室』だ。
——–小柳帝(ライター・編集者)
上映:『ブリティッシュ・ロック誕生の地下室』
DJ:鮎川陽子
open /start 18:30/19:30
※店頭へのメールおよび電話からご予約ください。
☎️:03 5456 8880
📧:
*会当日場ではお食事、お飲物をご用意しております。
上映中もお楽しみいただけます。
『ブリティッシュ・ロック誕生の地下室』
コピーライト:©SIXTY TWO Films Ltd.
[原題:British Rock Born in A Basement 2021年/イギリス/カラー、B&W/16:9/88分]
配給:コピアポア・フィルム
公式Twitter @british_rock2022
製作・監督:ジョルジオ・グルニエ
主な出演者
ジンジャー・ベイカー(クリーム/ ドラマー)
ジャック・ブルース(クリーム/ ベーシスト)
エリック・バートン(アニマルズ/ ボーカリスト)
ジョン・メイオール(ジョン・メイオール& ザ・ブルースブレイカーズ/ボーカリスト、ギタリスト)
ピート・タウンゼント(ザ・フー/ ギタリスト)
ポール・ジョーンズ(マンフレッド・マン/ ボーカリスト)
ドン・クレイン(ダウンライナーズ・セクト/ ボーカリスト、ギタリスト)
DJ:鮎川陽子(画家・モデル・DJ)
シーナ&ロケッツの長女として福岡に生まれ東京で育つ。
モデルとしてシャネルのパリコレや国内雑誌で活躍、2017年より絵に注目され画家になる。
音楽好きでDJも行う。