「in C」(’64)によって、「ミニマル・ミュージックの父」として世界的に認知されているが、北インド音楽の巨匠Pandit Pran Nathの弟子として‘70年代初頭から’20余年に渡り世界中に同行した彼の本質は「サイケデリック」である。 「You’re No Good」(’67)に聴かれる大胆なカットアップは、今日のループ/サンプリング的発想の原点。「A Rainbow in Curved Air」(’69)はザ・フーの代表曲「Baba O’Riley」をインスパイアするなどした大名盤。’60年代、日の入りから日の出まで開催した「All-Night Concert」はレイヴ・パーティーの原型と言えよう。横尾忠則、久石譲、ジム・ジャームッシュ等、大ファンを公言している表現者は数多い。’20年より山梨県在住。
2023年 7/20
晴れたら空に豆まいて 17周年特別企画
Bridget st. John ×青葉市子
[アシッド・フォークの女王]の名を欲しいままにしてきたあのブリジット・セント・ジョンが、再び日本にやってくる!
イギリスの神話的なDJジョン・ピールによって逸早くその才能を見出されたことをきっかけに、1969年にアルバム『アスク・ミー・ノー・クエスチョンズ』でデビューを飾って以来、今日に至るまで「アシッド・フォーク界の女王」の名を欲しいままにしてきたブリジット・セント・ジョン。
ケヴィン・エアーズ、マイク・オールドフィールド、ジョン・マーティン、マイケル・チャップマンら、彼女と同世代のアーティストたちはもとより、エリザ・ランダッツオ、デヴェンドラ・バンハート、林拓、フロー・モリッシーら、21世紀を代表するアーティストたちからも絶大な信頼と評価を得ている彼女は、今やジャンルを超えた普遍的表現者としての突出した存在感で聴き手を魅了する。
この度共演するのは、歌とクラシック・ギターをたずさえ、その描く幻想世界は言語、神秘的な存在感とともに唯一無二の世界を創り出し、国境を超えて世界中の音楽ファンを魅了する青葉市子。
会場は、2021年に神奈川県指定重要文化財(建造物)に指定され、ロンドンのロイヤル・フェスティバル・ホールをモデルに、最高の音響効果をあげるように設計された木造のホールであり、開館当時より『東洋一の響き』と絶賛されてきた神奈川県立音楽堂。
この度のコンサートは、それ自体として「事件」であり、その場に居合わせた幸運な人々全員にとって「奇跡」となることは言を俟たない。